銘柄分析と投資に役立つ知識

成長株を現物株で鬼ホールドする為に銘柄分析するブログ

MDV(3902)競争優位性

ネットワーク効果と乗り換えコスト
MDVが提供するEVEはDPC病院で圧倒的な導入実績(2017.3で45%)がある。
EVEはDPCデータを活用し、自院の診療内容や状況を他院と比較しながら分析できるシステム
導入施設が増えれば増えるほど診療データベースの量と質が高まり、システムの価値が高まり他社参入高い障壁が築かれていくと考えられる。ウォーレン・バフェットの言葉を使うとワイドモートである。 
また他社のシステムに乗り換える場合、EVE初期導入費400万と他社初期導入費がかかるためよほど質の高いシステムでない限り乗り換えも起こらないと考えられる。

MDV(3902)ファンダメンタル

売上高  3225百万
営業利益 569百万 営業利益率17.64%
経常利益 565百万 
純利益  354百万
一株利益 17.7円
ROE   11.9%


2018.3.25時点での時価総額765億 2018年予想PER153倍で一般的に考えて割高な水準で将来的な成長を織り込んだ水準である。


2025年に治験事業を500憶まで成長させたときの利益はどれぐらいかを考える必要があると思う。
500憶までに拡大するための必要条件は
①CADA-BOXを2次医療圏344病院へ拡大
②SMOのM&A
治験事業の利益率を現在の営業利益率17.64%と仮定し考えると
2025年の利益=(治験事業500憶×0.17)+①-② これに既存のデータネットワークサービスとデータ利活用サービス、新たなデータ利活用サービスが加わる
100~150憶程度の利益があるのではないかと思われる。


2025年にPER20~30倍に落ち着いたと仮定すると時価総額2000憶~4500憶ぐらいにはなるのではないかと考える。

MDV(3902) ビジネスモデル


①データネットワークサービス:病院経営を支援するシステムを提供するとともに診療情報を集積


②データ利活用サービス:集積した診療情報を製薬会社や研究機関等に向けて、薬剤や疾患に関する分析データとして提供


売り上げ比率(2017.3)
①:② 51:49


2202万人の医療データを保有。(2018.2時点)
①を2019.3までに2次医療圏344病院に拡大し医療データの規模と質をあげる。
①で集積した医療ビックデータを活用して治験事業を拡大させていく方向。
2017年時点で2億数千万売り上げを2025年に500憶までに成長させる計画。
ビックデータ活用し治験事業のプロトコールからリクルーティングを時間短縮・コスト低減するとともに正確性を高め競争優位性を高める。